はじめに[]
現時点では、Colinux上で X サーバを実行することはできません。ネットワークを通じてWindowsホストに出力することになります。
このため、ネットワークに接続できることが前提となります。
coLinux上でX-Windowsを稼働させるには、2つの方法があります。
- Windows で X server を稼働させる
- coLinux で VNCサーバ を稼働させる
Windows の X server を利用する[]
Windows上でXサーバを動かし、Xネットワークプロトコルを通じてグラフィカルアプリケーションを動かします。
Firefox | |
coLinux | Windows X server (display) |
Windows network (X protocol) |
coLinux で VNCサーバ を稼働させる[]
coLinuxで X VNCサーバを動かし、WindowsのVNCクライアントを使ってWindowsに出力します。
Firefox | |
Xvnc | |
coLinux | Windows VNC client (display) |
Windows network (VNC protocol) |
どちらの方法を選ぶかは、お好みでどうぞ。 (とはいいながら、以下のセクションでは「coLinux で VNCサーバ を稼働させる」について説明します。)
Windows で X server を稼働させる[]
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coLinux で VNCサーバ を稼働させる[]
準備[]
- まず、kdebaseやxfce4のようなウィンドウマネージャをインストールしておく必要があります。(GDMやKDMではダメです)。
- 次にフォントをインストールしておくとよいでしょう。
これらステップを行わない場合、左上の隅っこにグレーの寂しいスクリーンを見つめることになります。)
VNCサーバをcoLinuxにインストールし、Windows上のVNCクライアントから接続します。
特徴[]
- Cygwinに比べて軽量です。(ダウンロードも短時間で済むし、ディスクスペースも小さくて済みます)
- Cygwin自体を使う必要がなければ、ダウンロードやインストールをする必要がありません。
- VNCクライアントがクラッシュした際には、VNCクライアントを再起動して簡単に元のセッションに接続できます。
- ネットワーク上の別のPCからVNCサーバに接続し、ホスト側のセッションを共有できます。
- VNCクライアントによっては、特殊キーの組み合わせを送信可能です。
- WindowsアプリケーションとcoLinuxアプリケーションの間でコピー&ペーストできます。 (<warpflyght> Cygwin/X もWindowsのクリップボードを拡張しました。 これらはちょっと変わっていて、あまり賢くありませんが、ある状況下では役に立ちます。 KDEによっては、バグのため、コピー&ペーストがうまく動作しないものがあります。
Tips[]
- タスクバーも表示したい場合は、VNCサーバ起動時に解像度を少し小さくするとよいです。(1024x768でなく1024×740とか)。解像度の設定方法は、"man Xvnc"などでマニュアルを参照し、-geometryスイッチの説明をみてください。
- tightVNCサーバは遅いので realVNC を使えと、Colinux Wiki(英語版)には書いてあります。
- XDMCPを使う場合は、設定がややこしいです。
設定方法(XDMCPを使わない場合)[]
XDMCPをVNCと一緒に使用していない場合(この方法だと設定が簡単です)、Linuxデスクトップを使用したいユーザでVNCサーバを起動します。
VNCサーバをインストール(Colinux)[]
まず、VNCサーバをcoLinuxにインストールしてください。
apt-get install vncserver
'apt-get install tightvncserver' コマンドを使い、TightVNCサーバをインストールするのがよいでしょう。これが最速だと思います。FreeNXよりも速いです。速度を求めるなら、
※なお、私の環境(Fedora7)では、既にrealVNCがインストールされていました。英語版Wikiでは、tightVNCサーバが速いという人と、realVNCサーバが速いという人がいて、どっちなのかわかりません。私がWindows上でサーバとクライアントを(もちろん別PC)稼働させてみたところ、tightはとても遅く、realが速かったです。
VNCクライアントをインストール(Windows)[]
次に、VNCクライアントをWindowsホストにインストールしてください。
- realVNC クライアントはここにあります : http://www.realvnc.com/
- TightVNC クライアントはここにあります: http://tightvnc.com/
セッションを開始する前に(任意)(Colinux)[]
セッションを開始する前に: .vncディレクトリを作成します。このディレクトリに xstartup ファイルを作成し、以下を記述します。
#!/bin/sh startkde &
(startkde か startxfce など、システムにインストールされているWindowマネージャによって違います。)
VNCサーバを起動する(Colinux)[]
セッションを起動するには、GUI環境を使いたいユーザでcoLinuxにログインし、VNCサーバを開始します。
vncserver :1 -geometry 1024x768 -depth 16
※なお、小さめの解像度(1000x685など)を指定すると、1024x768の画面を使っている場合に、タスクバーがばっちり表示されます。
起動すると、こんなメッセージが表示されます。
New 'X' desktop is colinux:1
最後の番号が重要です。これはスクリーン番号です。 ※初回は、パスワードを選ぶプロンプトが表示されます。と英語版Wikiには書いてあったが、私の環境(Fedora7)では表示されなかった。
VNCクライアント(ビューワ)を起動し、接続する(Windows)[]
WindowsでVNCビューアを起動したら、IPアドレスとスクリーン番号を正しく入力してください。
例 :
192.168.0.40:1
IPアドレスの後に入力するスクリーン番号は、VNCサーバを起動した際に表示されたスクリーン番号と同じものにしてください。また、VNCパスワードを変更するには、vncpasswdコマンドを使用してください。
<Yotta> もしVNCサーバに接続できないようにみえる場合、フォントの設定がされていないためにサーバの起動に失敗している可能性があります。.vncディレクトリのログファイルを確認し、ログの指示に従ってください。こんなメッセージがでていると思います。 Question 4 in the coLinuxIAQ
VNCサーバを停止する(Colinux)[]
以下のコマンドでVNCサーバを停止できます。
vncserver -kill :1